第22号/目次2020・3・17
特集/問われる民主主義と労働
袋小路の日本と英国の議会制デモクラシー 政治改革30年の総決算、社会と人々の抱える問題を解決できる政治へ、野党の課題は何か
法政大学教授・山口 二郎/成蹊大学教授・
高安 健将/本誌代表編集委員・住沢 博紀
それでも構造改革か? 日本経済30年史から見えてきたもの
暮らしと経済研究室・山家 悠紀夫
労働組合はどこに行くのか? 結成から30年を迎えた連合に想う
東京大学名誉教授・田端 博邦
「同一労働同一賃金」と労使の課題 労働組合の意識改革と取組み強化が望まれる
東京大学社会科学研究所教授・水町 勇一郎
個人に合わせた働き方が進むドイツ ドイツにおける働き方改革―日本との違い
筑波大学教授・田中 洋子
政府の「雇用類似の者」でいいのか? 連合は非正規やフリー労働者を「働く仲間」として組織する「秋闘」を
グローバル総研所長・小林 良暢
予備選が長期化すれば民主不利に サンダースの出方次第×新コロナがトランプに影落とすか
国際問題ジャーナリスト・金子 敦郎
ラテンアメリカの現況をどう見るか 大陸規模で深まる政治的危機と右派の攻撃に抗して
立命館大学名誉教授・松下 冽
ドイツの民主主義を脅かす右翼とネオナチ 東西ドイツ再統一、大量難民受け入れで伸長―政治混乱に対抗する“戦う民主主義"
在ベルリン・福澤 啓臣
アイデンティティの世紀としての21世紀 日独討議―西欧キリスト教世界と象徴天皇制の歴史的文脈と21世紀の政治的役割を問う
アレキサンダー・ゲルラッハ×サーラ・スヴェン×橘川俊忠×千本秀樹×住沢博紀
日韓関係の改善は歴史と向き合うことから 「解決済み」とする歴史修正主義を葬ろう
朝鮮問題研究者・大畑 龍次
介護保険制度「崩壊」が訪問介護から始まる 介護労働者の権利のために(その3)―ヘルパーの国家賠償訴訟はなぜ起こされたのか
大阪市立大学共生社会研究会・水野 博達
戦前は混合民族説が通説だった 君は日本を知っているか(14)— 単一民族説の呪縛を解き、自民族優越主義を克服するために
神奈川大学名誉教授・本誌前編集委員長/
橘川 俊忠
仮面の日常における連帯と変革の可能性
座談会
―氷河期世代・ゆとり世代と語ったリアルな日常
論壇
シャルリ・エブド事件と文学的想像力 テロリストの内面に迫る陣野俊文『泥海』の世界
関東学院大学客員研究員・神谷 光信
オリンピックにおける排除と統合 あと半年で何を問わなければならないのか
2020「オリンピック災害」おことわり連絡会・宮崎 俊郎
「子どもへの支配」を内包する「親権」 離婚後の「共同親権」をめぐって
こども教育宝仙大学元教授・池田 祥子
「反ワクチン主義」と括ると見えなくなる HPVワクチン接種被害はやはり薬害であると言わざるを得ない
日本社会臨床学会運営委員・井上 芳保
聞き書き 「ちんどん屋」の歩み 業界の牽引車・みどりや進の語りを基に(上)
フリーランスちんどん屋・ライター・大場 ひろみ
資料・連合評価委員会最終報告(2003年)
笹森清会長時代に報告され注目を集めた。連合の存在が問われる今も示唆に富む重要提起である―編集部
コラム
【緊急発信】 新型コロナ対策 国難招きよせる安倍 グローバリズムと感染症―問われるリーダーの質/「非常事態」「戒厳令」への野望が潜む
大阪市立大学共生社会研究会・水野 博達
【深層】 「パワハラ防止法」が成立 課題は何か
東京統一管理職ユニオン執行委員長・大野 隆
【沖縄発】 首里城炎上 広がった衝撃 喪失感から再建に向け動き出す
沖縄タイムス学芸部・内間 健
【百葉箱】 小日向白朗の謎(第2回) 満州の”国定忠治”か”ロレンス”か
ジャーナリスト・池田 知隆
【温故知新】 東京下町の労働運動と東大セツルメント 下町の労働運動史を探訪する(7)
現代の労働研究会代表・小畑 精武
【ある視角(寄稿)】 かわいい国体
小説家・笠井 一成
連載
【連載/池明観日記】第11回 韓国の現代史とは何か ─終末に向けての政治ノート
池 明観
『現代の理論』論文アーカイブ
「何が列島の文化の豊かさを奪ったのか」 『現代の理論』(第3次紙版)第2号(2005年春号)
筑波大学教授/千本 秀樹
この一冊
未来の中国論の古典‐『近代中国断章』原島春雄著刊行される! 『近代中国断章』(原島春雄著/印藤和寛、橋本恭子編/美巧社/2019.12/2200円)
原島春雄遺稿論文集編集担当・印藤 和寛
韓国文学の今を知るための道案内 『完全版 韓国・フェミニズム・日本』(斎藤真理子責任編集/河出書房新社/2019.11/1760円)
出版ジャーナリスト・日高 有志
編集委員会から
編集後記
編集委員/矢代俊三