第29号/目次2022・2・6
特集/歴史の分岐点か2022年
野党はポスト安倍・菅の新しい政治サイクルにどのように立ち向かうべきか 深掘り対談――2021年秋総選挙の帰結と展望
法政大学教授/山口 二郎×一橋大学教授/中北
浩爾×司会 本誌代表編集委員/住沢 博紀
手詰まり日本、このままでは政治も経済も
破綻だ
スタグフレーションをくぐりぬけ、公正なルールを確立して地域分散ネットワーク社会をつくる
立教大学大学院特任教授/金子 勝
かつて「一人の命は地球より重い」という言葉
があった
コロナウィルス感染症による死者の行方について
神奈川大学名誉教授・本誌前編集委員長/
橘川 俊忠
若手政治家泉代表、西村女性幹事長の2枚看板で立憲民主党の再生は可能か [連載 第9回] キーパーソンに聴く
立憲民主党幹事長(衆議院議員)/西村 ちなみ
聞き手・本誌/住沢 博紀
沖縄の「日本復帰」50年に思う 視点を沖縄にとって、日本とは何かに変えて自己決定権を行使すべき
沖縄国際大学非常勤講師/渡名喜 守太
占領の継続と再生産 「復帰」50年の、脱力的かなしさからでも
沖縄大学教授/宮城 公子
トランプ「スロークーデター」の危機進行 「内戦」突入への道か、「議事堂襲撃」捜査の行方は
国際問題ジャーナリスト/金子 敦郎
日本の脱炭素社会へ ガラパゴスからの脱却を 人間らしく生きられる社会めざし、脱炭素社会・循環経済・分散型社会への三つの移行を加速させよう
京都大学名誉教授・地球環境戦略研究機関
シニアフェロー/松下 和夫
瀬戸内寂聴先生と共に 指弾され、孤立する人の傍に居つづけること
弁護士/大谷 恭子
エコロジー社会改革へ踏み出すショルツ政権 ドイツ新政権――男女同数の閣僚を待ち受ける大きな課題
在ベルリン/福澤 啓臣
追悼・過剰な歴史家・色川大吉――1970年前後までのその営為 みずからの主体を現わしつつ歴史に向き合い、そのことによって、歴史の主体としての「民衆」を描き出す歴史を提供
日本女子大学名誉教授/成田 龍一
東アジアの民主化と平和の思想 追悼・池明観さん――韓国の対日文化開放を成しとげた、歩き、思索し、対話する人
本誌編集委員・出版コンサルタント/黒田 貴史
論壇
大幅賃上げで「底上げ」「格差是正」実現を 連合は春闘連敗を止め、ポストコロナを切り拓け
グローバル総研所長/小林 良暢
連合に鳴り響くのは弔鐘か、女性会長が突進する「ガラスの断崖」
元連合大阪副会長/要 宏輝
メディアが変質すると社会も変容する デジタル“革命”で深刻な新聞・テレビの凋落
ジャーナリスト/西村 秀樹
「國体の本義」はなぜ手ごわいのか(中) 研究ノート――人々のどんな精神構造に訴えかけようとしていたのか
高等学校元教員/稲浜 昇
ビルマ(ミャンマー)にはもう残された時間がほとんどない 『ビルマ 危機の本質』(タンミンウー著)が解き明かすもの
明治大学国際労働研究所客員研究員/山崎 精一
情報――否決された「武蔵野市住民投票条例」全文
現代の理論編集委員会
コラム
【時々断想】現代のアリーナ(闘技場)と化したSNS 「パンとサーカス」は変態しつつ生き延びる
頑童 山人
【若者と希望】自民・立憲・共産=“保守”勢力の衝撃 革新勢力に革新を求めるための問題提起
大学非常勤講師/須永 守
【百葉箱】小日向白朗の謎(第9回) 72年日中国交正常化を果たして・・・白朗、死す
ジャーナリスト/池田 知隆
【沖縄発】沖縄本の世界――歴史と現状は何を語る
フリー編集者/宮城 一春
【温故知新】“今ちゃん”と下町の労働・社会運動(2) 東部一般統一労組の結成—中小企業労働者の組織化と争議
現代の労働研究会代表/小畑 精武
【発信】
雑誌『季刊 ピープルズ・プラン』が終刊
――新たにウエッブで発信へ
ピープルズ・プラン研究所/白川 真澄
連載
【連載/池明観日記】第18回 韓国の現代史とは何か ─終末に向けての政治ノート
池 明観
『現代の理論』論文アーカイブ
追加発信 「歴史の転換点に立つ東アジア」 『現代の理論』(第3次紙版)第20号(2009年夏号)
元韓国翰林大学教授/池 明観 さんに聞く
この一冊
商業精神(Handelsgeist)のゆくえ
『グローバル警察国家―人類的な危機と「21世紀型ファシズム」』
(ウィリアム・I・ロビンソン著・松下冽監訳/花伝社/2021.10/2750円)
立命館大学国際関係学部准教授/川村 仁子
欧州「左派」の「観念的理想論」への痛撃 『老人支配国家 日本の危機』(エマニュエル・トッド著/文春新書/2021.11/935円)
本誌編集委員/池田 祥子
編集委員会から
編集後記――歴史の転換点か2022年―破綻への道か・総選挙
の帰結と展望・沖縄“復帰50年”
編集委員/大野 隆、矢代 俊三