第33号/目次2023・2・8

特集/ どこへ行く“労働者保護”

新自由主義的な人への投資から、労働の尊厳回復への転換が急務 連合など労働組合は、すべての働く者に希望をもたらす運動をめざせ

労働運動アナリスト/早川 行雄

統一教会問題の行方は 有田芳生さんに聞く——新法で救済は困難だが、年中に解散命令へ向かう。ひっそり生き延びていくのでは

ジャーナリスト/有田 芳生

労働者保護法制の空洞化と立憲民主党の責務 雇用・労働法制問題のエキスパート、石橋通宏参議院議員に聞く

語る人 立憲民主党参議院議員 石橋 通宏

聞き手 本誌代表編集委委員/住沢 博紀
   本誌編集委委員/大野 隆

政府の危険な労働政策を総点検する 労働者・市民の力で労働者保護の拡大・強化を

雇用共同アクション事務局長/伊藤 圭一

米中分断論の虚実に迫る 米ビジネス界は中国進出で稼いでいる。経済安保論は虚構の議論の上に成り立っている?

エコノミスト/叶 芳和

米国中間選挙の衝撃波と混迷 共和党に亀裂―保守過激派が下院支配、自信回復の民主党も足取り定まらず

国際問題ジャーナリスト/金子 敦郎

かくて「棄老伝説」は現実になった 三つの ” E ” から考えるコロナパンデミックの教訓―2

神奈川大学名誉教授・本誌前編集委員長/
橘川 俊忠

超低額の最低賃金が貧困を生んでいる 誰でも1日8時間の労働で生活できる社会をめざそう

東京統一管理職ユニオン執行委員長/
大野 隆

23春闘を持続的賃上げへの「転換点」に 5%満額獲得が日本「万年割安」脱却のカギ

グローバル総研所長/小林 良暢

人権保障なき雇用 非正規公務員の現状 北九州市非常勤相談員パワハラ自死事件から考える

立教大学コミュニティ福祉学部特任教授/
上林 陽治

人権侵害の労働現場をなくせ 日本が問われている! 外国人労働者の“いのちと権利”を守ろう

JAM労働相談アドバイザー/小山 正樹

労災保険制度の根幹を揺るがす事業主不服申立に反対する 厚労省は1月31日付け労働基準局長通達を撤回せよ

労働安全衛生センター事務局長/飯田 勝泰

論壇

時代は動き「維新」の旗は色あせる 大阪の「維新政治」を再考する(その2)—新型コロナの流行が暴いた『イベント資本主義』の陳腐さ

元大阪市立大学特任准教授/水野 博達

ドイツは難局にいかに対処しているか 格差是正と市民の非暴力活動、極右テロ組織の動向

在ベルリン/福澤 啓臣

ウクライナ侵攻後のエネルギー転換の考察 松下和夫著『1.5℃の気候危機 脱炭素で豊かな経済、ネットゼロ社会へ』の提言をうけて

名古屋大学名誉教授/竹内 恒夫

非戦を捨て、日本は再び戦争の道を歩むのか 『非戦の安全保障論』(柳澤協二ほか編)から考える

ジャーナリスト/西村 秀樹

「ストの時代」の痕跡を読む(上) シリーズ―ちんどん屋・みどりやの「仕事帖」から

フリーランスちんどん屋・ライター/
大場 ひろみ

伝統・文化理解教育とナショナリズム(下)

筑波大学名誉教授・本誌代表編集委員/
千本 秀樹

現代の理論アーカイブ──────────追想・早野 透さん(元朝日新聞記者)

「戦後日本」の夢を抱いて
一九四五年生まれ 新聞記者

朝日新聞コラムニスト/早野 透
(「第三次現代の理論」<紙版>2004年秋号)

巻頭対談 逆走・劣化する日本を憂うる
蔓延する反知性主義、歴史修正主義は孤立化への途

桜美林大学教授・元朝日新聞コラムニスト/早野 透
神奈川大学名誉教授・前本誌編集委員長/橘川 俊忠

連載

【連載/池明観日記】第22回 韓国の現代史とは何か ─終末に向けての政治ノート

池 明観

再録

再び問う”連合よ、正しく強かれ“ 鳴り響くのは警鐘か、「産業報国会」への号砲か

元連合大阪副会長/要 宏輝

コラム

【百葉箱】「洪庵のたいまつ」を掲げて—大阪自由大学の10年 “大阪的なものとは何か”を求め、無縁社会の「学びの場」としても

ジャーナリスト/池田 知隆

【沖縄発】小さな声に寄り添う 平良孝七展から考える

琉球新報記者/宮城 隆尋

【若者と希望】複数の〈わたし〉を生きるということ 個人の限界と分人主義の可能性

大学非常勤講師/米田 祐介

【ある視角】SNS上で煽られる政治批判の深層 世代間対立に矮小化させない連帯を

大学非常勤講師/須永 守

この一冊

共産党の先行きを本気で憂うる歴史研究書 『日本共産党―「革命」を夢見た100年』(中北浩爾著/中公新書/2022.5/1210円)

本誌編集委員/池田 祥子

資料

資料・連合評価委員会最終報告(2003年)
笹森清会長時代に報告され注目を集めた。連合の存在が問われる今も示唆に富む重要提起である―編集部

編集委員会から

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