第37号/目次2024・2・7
特集/社会の底が抜けるのか
現代日本イデオロギー批判 ―③
災害が暴いた脆弱国家日本の現実 脆弱性が依存を強めるという逆説について
神奈川大学名誉教授・本誌前編集委員長/
橘川 俊忠
人・未来への投資、政治資金パーティーの全面禁止で政治を日本再生の力に ──立憲民主党・逢坂誠二代表代行に聞く
語る人 立憲民主党衆議院議員/逢坂 誠二
許されない武力による領土拡張 孤立深まるネタニヤフ「大イスラエル主義」――主導権は米バイデン 政権に
国際問題ジャーナリスト/金子 敦郎
「債務ブレーキ」が引き起こしたドイツの混乱 危機的状況が続いても健全財政主義を選ぶドイツ国民
在ベルリン/福澤 啓臣
試練か、それとも希望か 重要な2024年欧州議会選挙を待つヨーロッパの動向
龍谷大学法学部教授/松尾 秀哉
「パクス・トクガワーナ」の虚妄(中) 柄谷行人流“カント平和論”を超えて
筑波大学名誉教授/進藤 榮一
自由な社会と労働の尊厳 新自由主義が深刻化させた社会分断の修復への道は
労働運動アナリスト/早川 行雄
動き始めた労働基準法の解体を止めよう 「労使自治」の名の下、団結権解体・労働基本権剥奪が目論まれる
東京統一管理職ユニオン執行委員長/大野 隆
琉球人遺骨返還運動の現在と展望 人間性の回復をめざして
龍谷大学経済学部教授/松島 泰勝
「劇的な昂揚」で命の尊さを知る 映画脚本家、笠原和夫の戦争映画群から
ジャーナリスト/池田 知隆
1970年代障碍者解放運動の私的総括(上) “わたしと障碍者と差別”
本誌代表編集委員・筑波大学名誉教授/
千本 秀樹
尹政権は、反人権・反民主・反憲法の「検察独裁」 9つの法案に拒否権を発動――韓国・尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権とは何か—その2
立教大学兼任講師/李昤京(リ・リョンギョン)
論壇
脱成長社会と脱植民地主義 死者を生きる世界の創造
大阪労働学校アソシエ学長/斉藤 日出治
生命倫理は高校でどう教えられているのか(下) 高校の新科目「公共」教科書を読む
元河合塾講師/川本 和彦
みどりやと「サブカルチャー」(中) シリーズ⸺ちんどん屋・みどりやの「仕事帖」から
フリーランスちんどん屋・ライター/
大場 ひろみ
みんなの居場所・まちの人権図書館 猪飼野から世界へ⇔世界から猪飼野へ
NPO法人猪飼野セッパラム文庫代表理事/藤井 幸之助
現代から近代化を問う 大人の概念が曖昧化する現代に、17歳の意味を考える
歴史民俗資料学研究者/及川 清秀
「黄色い封筒法」と韓国オプティカルハイテック労組の闘い 日韓の国際連帯の闘いで「食い逃げ企業」を許すな
朝鮮問題研究者/大畑 龍次
連載
【連載/池明観日記】第26回 韓国の現代史とは何か ─終末に向けての政治ノート
池 明観
コラム
【沖縄発】辺野古新基地「代執行」がもたらすもの
作家/崎浜 慎
【経済先読み】甲辰(きのえたつ)歳の世界経済
グローバル総研所長/小林 良暢
【若者と希望】「すっきりする」が持つ罪悪 選択的夫婦別姓をめぐる「感情論」
大学院生/小泉 ふゆ
【ある視角】最高速度45km/h以下のリズム ドイツ文学研究者が読む最新ホロコースト研究
ドイツ文学研究者/大山 浩太
【想うがままに】戦後日本の「結婚制度」とは何だったのか 宗像充『結婚がヤバい』を読んで
本誌編集委員/池田 祥子
編集委員会から
編集後記 ── “社会の底が抜ける”を実感する時代が到来か──
民主主義から暗黒の中世への回帰か
編集委員/矢代 俊三・黒田 貴史・大野 隆
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