最新号・目次

編集部から読者の皆さんへ


●この度、『現代の理論』デジタル版の創刊号を発信いたしました。2009年に誕生した民主党政権の挫折・崩壊は、寄せられた国民の期待が大きかったが故に、私たちの想像を遙かに超えた揺り戻し=反動をもたらしました。再登場した安倍晋三政権のもとで、まがりなりにも戦後民主主義を支えてきた根幹の数々が、いともたやすく蹂躙され尽くそうとしている状況は、その反動の大きさを示して余りあります。そのような危機的状況を前にしながら、批判知の拠点となるべき発信媒体は次々と姿を消しています。このまま口を閉ざし座して窒息を待つよりはと、微力ながら一石を投じる拠点となるべく、デジタル版の発刊を決意した次第です。

●しかし、いうまでもなくデジタル環境に不慣れな編集委員が多い中、デジタル版での再出発は、まさに荒天の大海原に小舟一隻で漕ぎ出すような無謀な挑戦なのかもしれません。それでも、今物申さねば全てが手遅れになってしまうとの切実な焦燥感をご理解いただき、不備・不調が少なからず生じるかとは思いますが、どうか末永く叱咤激励のほど、よろしくお願い申し上げます。(今井)

●ちょうど今年は、3.11を境に光まぶしく、春らしくなってきました。これは偶然でしょうか。まるで自然の光が、収束というさむさに、忘却というつめたさに、抗っているかのようです。あらゆる生命が再生するいま、『現代の理論』もともに再生します。もとより紙への想いは捨てきれませんが、それ以上にこの再生をうれしく思います。凛々しく乱れたい、ただただ凛々しく。このような想いでいいものを、つくれたなら、と。

●デジタル版創刊にあたり、編集は若手が中心になっての編集委員会申し合わせ。されど日本社会の荒波をもろにかぶり下部構造もおぼつかない我ら。なんとしても逆走する日本に一石を投じたいとの一念で、ボランティア精神で心意気だけは高くガンバリます。よろしくご指導、ご支援ください。(米田)


以下、デジタル版創刊に際しての編集委員会からのお願いです

①友人・知人への『現代の理論』デジタル版の紹介、メーリングリスト登録の案内をお願いいたします。受信料は無料です。ご紹介の際の当ホームページのアドレス(url)は、

http://gendainoriron.jp/  です。

メーリングリスト登録用にフォームを用意しました。→別ウィンドウが開きます。登録はメールアドレスのみでも結構ですが、〒・住所、氏名、年齢、性別もご連絡いただくとありがたいです)。【メーリングリストの自動登録アドレスではありません。】

② 『現代の理論』デジタル版創刊に関する編集委員会や友人からのはがき・メール等での案内が重複する場合がございます。どうかご容赦下さい。

③ 『現代の理論』デジタル版は、「特集」は季刊をベースに、途中更新に努力します。随時改善していきます。初期の不備はご容赦下さい。

④ 『現代の理論』デジタル版に関してご不明な点がございましたら、下記編集部アドレスまでメールでお問い合わせ下さい。可能な限り対応させていただきます。

編集部メールアドレス :gendainoriron4◆gendainoriron.jp(◆の部分を半角の @ に書き換えて)

訂 正――本誌創刊号の掲載文を以下のようにて訂正いたしました。ご注意ください。

◆特集論文「家族政策ー多様な家族の平等保障を」(池田祥子)の中見出し1(家族や親子に関わる司法判決)の 中ほど  これらの判決……結局は2014年12月5日……⇒2013年 に訂正。

◆中見出し1の最後の行。……家族政策を試行……⇒政策 をトル。

(以上、2014年5月11日訂正)