第21号/目次2019・11・5
特集/混迷の時代が問うもの
ここまで産業衰退した日本に未来はあるか 分散型システムを徹底し、「不安」を取り除け
語る人・立教大学大学院特任教授/金子 勝
21世紀ドイツ「もうひとつの特有の道」はありうるか 21世紀の西欧デモクラシーの命運―連載第2回
大阪市立大学教授・野田 昌吾/工学院大学教授・小野 一/本誌代表編集委員・住沢 博紀
人権侵害の「救済」とは―事実を認め人間の尊厳を回復し、教育に活かし繰り返さないこと
青山学院大学法学部教授/申 惠丰
軋む日韓関係を韓国から見る 日本の対朝鮮半島政策こそが問われている
朝鮮問題研究者/大畑 龍次
「トランプ弾劾」へ急展開 「ウクライナ疑惑」と「シリア撤収」で
国際問題ジャーナリスト/金子 敦郎
「恐怖の夏」から中・韓「通貨危機」へ 世界経済の局面変化をどうみるか
グローバル総研所長/小林 良暢
自国第一主義はナショナリズムか? 今は権力亡者達が国家を食いつぶす時代になった
神奈川大学名誉教授・本誌前編集委員長/
橘川 俊忠
西欧デモクラシーはまだ生きている 「西欧の十字路」ベルギーを歩いて
龍谷大学教授/松尾 秀哉
関東大震災96年 朝鮮人犠牲者を追悼 史実直視しない小池知事―慰霊かき乱す否定派
新聞うずみ火記者/栗原 佳子
なぜテレビは「嫌韓」を煽るか 悲しき視聴率の奴隷―安倍政権は国民に内在する嫌韓意識を利用し、排外主義を煽り延命図る
ジャーナリスト/西村 秀樹
わたしたちは皇国史観を克服できるのか 明治維新と天皇制の150年 ―5(最終回)―
筑波大学名誉教授・本誌代表編集委員/
千本 秀樹
コンビニスタッフの賃金はなぜ低い
本社の力が圧倒的に強いフランチャイズシステムが
問題の根源
わたらせユニオン書記長/嶋田 泰治
論壇
2019年の「心優しき叛逆者たち」―――
井上光晴と現在
関東学院大学客員研究員/神谷 光信
「日本的慣行=慣習の束」の「研究」とは? 小熊英二『日本社会のしくみ:雇用·教育·福祉の歴史社会学』から読む
本誌編集委員/池田 祥子
受難の時代へ 問われる介護支援専門員 介護労働者の権利のために(その2)―良心貫くケアマネか、サービス抑制の実行者か
大阪市立大学共生社会研究会/水野 博達
医師たちはHPVワクチンをどれくらい知っているのか 「子宮頸がんワクチン接種被害事件」のその後を追う
日本社会臨床学会運営委員/井上 芳保
社会民主主義研究ネット報告(第5回)
◇労働者協同組合法案をめぐって(報告者/山本 孝司)
◇「わが社会民主主義考」(報告者/萩尾 七夫)
コラム
【沖縄発】 米軍機事故 地位協定の不平等認めぬ政府 沖縄大使が県議会の要請に「捜査に支障なし」
沖縄タイムス記者/知念 清張
【百葉箱】 小日向白朗の謎(第1回) 日中国交回復で暗躍した日本人馬賊王
ジャーナリスト/池田 知隆
【ある視角】 『冒険ダン吉』の皇民化アイテム ――日の丸、神社、父母の像――
全国高等教育ユニオン/吹田 映子
【温故知新】 革命運動に生きた渡辺政之輔と丹野セツ 下町の労働運動史を探訪する(6)
現代の労働研究会代表/小畑 精武
【追悼/根本がんさん】 反原発を貫いた一生とその行動原理
反原発とうかい塾/相沢 一正
連載
【連載/池明観日記】第10回 韓国の現代史とは何か ─終末に向けての政治ノート
池 明観
この一冊
ポスト資本主義と”社会の再封建化”を論じる 『人間を幸福にしない資本主義―ポスト「働き方改革」』(早川行雄著/旬報社/2019.9/1500円+税)
東京大学名誉教授 田端 博邦
汪兆銘・胡耀邦の軌跡探究から“現代中国の民主“考察に一石 『汪兆銘と胡耀邦-民主化を求めた中国指導者の悲劇』(柴田哲雄著/彩流社/2019.10/2200円+税)
パレスチナの平和を考える会事務局長 役重 善洋
編集委員会から
編集後記 ―――勝井三雄さんが逝去 グラフィックデザイン界の第一人者、本誌の題字・表紙も担当いただく
編集委員/矢代俊三