第15号/目次2018・5・1
特集/“働かせ改革”を撃つ
「働き方改革」というフェイク 裁量労働拡大・高プロ制度の危険性
和光大学教授・ジャーナリスト/竹信 三恵子
待ってても、あるべき法の秩序は実現しない 働き方改革による労働時間規制の緩和をめぐって
法政大学キャリアデザイン学部教授/上西 充子
「働き方改革」私案 基本法を作り「同一労働同一賃金」明記を
ジャーナリスト/稲葉 康生
働き方改革関連法案の破棄に向け闘え! これこそが労働組合の死活の任務だ
中央大学名誉教授/近藤 昭雄
野党第一党・立憲民主党の理念と課題 [連載 第一回] キーパーソンに聞く
立憲民主党最高顧問/海江田 万里
聞き手・本誌/住沢 博紀
「新しい階級社会」とアンダークラス 格差拡大を止めるのは政治の急務
早稲田大学人間科学部教授/橋本 健二
記録を残し、公開することの意味 安倍総理よ、先人吉田松陰の嘆きを聞け
神奈川大学名誉教授・本誌前編集委員長/
橘川 俊忠
米朝どちらも「成功」が欲しい 優位に立った金氏、「生き残り」賭けるトランプ氏
国際問題ジャーナリスト/金子 敦郎
米中貿易摩擦はアジアに何をもたらすか トランプの保護主義は新たな中国・アジアの胎動か
国士舘大学教授/平川 均
ヨーロッパ・ポピュリズムの動向 危惧される新しい東西対立
龍谷大学教授/松尾 秀哉
明治維新で人々は幸せになったのか 明治維新と天皇制の150年 —1—
筑波大学名誉教授・本誌代表編集委員/
千本 秀樹
最悪の事態への想像力とは ドイツの脱原発 韓国の市民社会 日本の帰郷問題
在ベルリン/福澤 啓臣
[緊急投稿]セクハラは女性「差別」であり「人権侵害」 政府·官僚の人権意識の低さ—法整備への論議が急務
青山学院大学法学部教授/申 惠丰
論壇
安倍政権のモラル崩壊と「道徳教育元年」 為政者たちに求められる「考え、議論する道徳」
ジャーナリスト/池田 知隆
伊方原発は地域を活性化させたのか 活断層沿いに立地、ゲンパツよりカンパチ
松山大学教授/市川 虎彦
2020東京オリンピックはおことわり! オリンピックそのものを批判する地平獲得へ
「2020オリンピック災害」おことわり連絡会/宮崎 俊郎
政治的理由で奪われる「表現の自由」 朝鮮追悼碑訴訟の経緯と争点
群馬「表現の自由」研究会/赤城 晴太郎
否定的な集合的記憶を乗り越えるために 『東大闘争の語り —社会運動の予示と戦略』を上梓して
日本学術振興会特別研究員 (PD)/小杉 亮子
コラム
追想-原寿雄さん ジャーナリズム界の巨星墜つ
ジャーナリスト/西村 秀樹
【沖縄発】 防衛省の忖度と沖縄米軍基地
流通経済大学教員/宮平 真弥
【温故知新】 品川・御殿山にみる温故知新(下) "ソニー村”は終わった 続くベンチャー魂
現代の労働研究会代表/小畑 精武
【今日この頃】 架空請求詐欺被害の顛末 皆さんもくれぐれもご用心
本誌編集委員/池田 祥子
連載
【連載/池明観日記】第4回 韓国の現代史とは何か―終末に向けての政治ノート
池 明観
この一冊
被災地が生んだ抵抗者たちの群像劇 『フクシマ・抵抗者たちの近現代史 平田良衛・岩本忠夫・半谷清寿・鈴木安蔵』(柴田哲雄著 彩流社、2018.2)
愛知県立大学研究員/岡崎 清宜
科学技術幻想の終焉と現代史の新たな歴史観 『近代日本一五〇年──科学技術総力戦体制の破綻』(山本義隆著 岩波新書、2018.1)
元『科学・社会・人間』編集委員/福島 肇
編集部から
編集後記 第15号編集後記 ――動く朝鮮情勢 アベは蚊帳の外 政治の底が抜ける
編集部/矢代 俊三