第19号/目次2019・5・3
特集/日本を問う沖縄の民意
自国第一主義の呪縛を解くために 不安と不満が充満する時代に政治は何ができるか
神奈川大学名誉教授・本誌前編集委員長/
橘川 俊忠
参議院から見た立憲民主党の成立過程と真価問われる参院選後 [連載 第四回] キーパーソンに聞く
立憲民主党参議院議員・党常任顧問/小川 敏夫
聞き手・本誌代表編集委員/住沢 博紀
辺野古新基地の背後で進む危険な構想
南西諸島の軍事要塞化、専守防衛超え対中国軍事
対決へ
ジャーナリスト/前田 哲男
沖縄衆院3区補選 新人大勝の背景 遠い「負担軽減」、新基地ノ―強固に
沖縄タイムス記者/知念 清張
トランプに痛撃、再選さらに困難に モラー報告書がメディア報道を裏付け、命運決める中間層の取込みに打撃
国際問題ジャーナリスト/金子 敦郎
県民投票の民意―沖縄の非暴力抵抗の象徴
立憲民主党は沖縄の歴史・文化につらなる政策を
目指す
立憲民主党参議院議員・沖縄県連代表/有田 芳生
聞き手・本誌編集委員/黒田 貴史
一帯一路と伙伴(パートナー)関係 新型国際関係と一帯一路 FTA構築への中国の布石
(財)国際貿易投資研究所研究主幹/江原 規由
「一帯一路」は「債務の罠」ではない
経済効果は期待されるが米中間で揺れる日本政府の
対応
福井県立大学教授/唱 新
大量難民を受入れた法治国家ドイツの苦悩 メルケル首相の難民歓迎挨拶―台頭する右翼勢力―”排外ではなく連帯を“で対抗する市民社会
ベルリン在住/福澤 啓臣
グローバリゼーションと労働運動(上) 世界的な労働運動の退潮、危機の実相と再生への道
東京大学名誉教授/田端 博邦
元号でわたしの時間を支配されたくない いよいよ強化される国民統合の手段―象徴天皇制
筑波大学名誉教授・本誌代表編集委員/
千本 秀樹
“令和の喧騒” 今こそ天皇制を考える 徴用工問題の根本にある韓国からみる天皇制への視点
朝鮮問題研究者/大畑 龍次
追加発信戦後賠償訴訟の歴史的変遷と現段階
平和条約の解釈と個人請求権の前進で未踏の領域に
踏み込んだ韓国大法院判決
弁護士/高木 喜孝
論壇
「児童虐待」は本当に深刻な社会問題 政府の緊急対策となお残る疑問・課題を考える
こども教育宝仙大学前学長・本誌編集委員/池田 祥子
介護保険、変貌する制度の「持続性」 第8期介護保険事業(2021年度~)計画への批判
大阪市立大学共生社会研究会/水野 博達
社会民主主義研究ネット報告(第3回) 新しい働き方の方向と課題(佐藤芳久)/グローバリゼーションと労働運動(田端博邦)/JAMの2019年春闘と今後の課題(安河内賢弘)
私の東大闘争も歴史の目に映るだろうか 富田武『歴史としての東大闘争』を読んで
東京統一管理職ユニオン委員長・本誌編集委員/大野 隆
コラム
【沖縄発】 南西諸島で進む自衛隊配備 奄美大島、宮古島、石垣島が戦争の最前線に
新聞うずみ火記者/栗原 佳子
【経済先読み】 AI革命と労働組合
グローバル総研所長/小林 良暢
【百葉箱】 時代精神を受け継ぐこと ある戦中派教師・ライブラリアンの評伝から
ジャーナリスト/池田 知隆
【ある視角】 〝巧言令色、鮮矣仁〟を安倍首相に贈る 〝令和〟にこめる妄執に囚われる危険な思想
ジャーナリスト/永澄 憲史
【温故知新】 関東大震災と南葛労働運動(下) 下町の労働運動史を探訪する(4)
現代の労働研究会代表/小畑 精武
連載
【連載/池明観日記】第8回 韓国の現代史とは何か―終末に向けての政治ノート
池 明観
この一冊
アンダークラスが支持できる政治勢力を 『アンダークラス─新たな下層階級の出現』(橋本健二著 ちくま新書、2018.12、886円)
労働問題研究者/姫井 正巳
教科としての道徳批判のための必読書
『道徳教育と愛国心』(大森直樹著、岩波書店、2018年9月、2808円)
『くわしすぎる教育勅語』(高橋陽一著、太郎次郎社エディタス、2019年2月、2160円)
出版ジャーナリスト/日高 有志
編集委員会から
編集後記
編集委員/矢代 俊三