第18号/目次2019・2・3
特集/どこへ向かうか2019
ポスト安倍政権選択はグローバルな視点から 問われる政権構想力―良質な“保守主義”は大胆かつ知性豊かな進歩主義なしには存続できない
日本女子大学名誉教授・本誌代表編集委員/
住沢 博紀
外国人労働者政策の転換期を迎えて 技能実習制度の過ちを繰り返さないために
公益社団法人 自由人権協会理事/旗手 明
まっとうな移民政策の確立こそ急務
労使対等原則が保証された多民族・多文化共生社
会を
移住者と連帯する全国ネットワーク代表理事/鳥井 一平
対等な労働契約関係には絶対になれない 外国人技能実習生制度と労働運動の課題
JAM参与・FWUBC顧問/小山 正樹
日本は移民国家になりえるのか 国籍取得をめぐるポリティクス
青森公立大学経営経済学部教授/佐々木 てる
「トランプ再選」はあるのか 攻防の焦点はロシア疑惑/リベラル民主主義の命運かかる
国際問題ジャーナリスト/金子 敦郎
グローバルパワーシフトと一帯一路 連亜連欧からユーラシア新世紀の道
筑波大学大学院名誉教授/進藤 榮一
欧州は新しい地域主義の時代に突入したのか 地域-国家-EUの多層的な連帯の模索こそ急務
龍谷大学教授 /松尾 秀哉
明仁天皇制・PKO・祭政一致国家 明治維新と天皇制の150年―(3)
筑波大学名誉教授・本誌代表編集委員/
千本 秀樹
カルロス・ゴーンの虚飾と挫折 コストカッターの罪状と事件の背景
労働経済アナリスト/早川 行雄
国交なき時代、細い糸で日本と中国を結んだ男たちがいた オーラルヒストリー南村志郎、『日中外交の黒衣六十年』を読む
ジャーナリスト・平安女学院大学客員教授/
加藤 千洋
かつて日本は移民送り出し国であった
移民の経験から何を学ぶか
[連載] 君は日本を知っているか―(13)
神奈川大学名誉教授・前本誌編集委員長/
橘川 俊忠
論壇
独の再生可能エネルギー進展を支える仕組み 脱原発決議、固定価格買取制度から市民参加で進む
在ベルリン/福澤 啓臣
シェアリングエコノミーを考える 所有から共有へ、さらに分かち合いへ
市民セクター政策機構常務理事/宮崎 徹
安倍政権の歴史認識を打破しよう 徴用工問題―日本は何を考えるべきなのか
朝鮮問題研究者/大畑 龍次
杉田水脈問題のその後 根強い「ヘイト」と宙吊りの「性」
本誌編集委員/池田 祥子
社会民主主義研究ネット報告(第2回) ドイツ労働総同盟(DGB)の現在(住澤博紀)/ベルリンの壁 独裁と抵抗ードイツ民主共和国の歴史(萩尾七夫)/「働き方改革」の嘘が暴く企業主権国家の実像(早川行雄)
辺野古の無惨と無慙の安倍的日本人
作家/笠井 一成
コラム
【沖縄発】 「琉球処分」から140年の沖縄で 処分再現―辺野古への土砂投入と民意
沖縄タイムス学芸部デスク/内間 健
【経済先読み】 米中「半導体戦争」は軍事覇権の争い
グローバル総研所長/小林 良暢
【深層】 稀代の悪法―共謀罪の初適用を狙う 労組―関西生コン支部に対する国家的刑事弾圧
連合大阪元副会長/要 宏輝
【温故知新】 関東大震災と南葛労働運動(上) 下町の労働運動史を探訪する(3)
現代の労働研究会代表/小畑 精武
連載
【連載/池明観日記】第7回 韓国の現代史とは何か―終末に向けての政治ノート
池 明観
この一冊
ミステリー風小説で描く尹東柱最期の日々 『星をかすめる風』(イ・ジョンミョン著、鴨良子訳、論創社、2019年1月、2376円)
自由業/日高 有志
悲しみの防波堤になりえる学童保育 『どの子も笑顔で居られるために―学童保育と家族支援』(下浦忠治、高文研、2018年6月、1404円)
放課後児童クラブ支援員/川島 祐一
編集委員会から
編集後記 ――どうなる2019年 蔓延する“教養の劣化”は深刻
編集委員/矢代 俊三、大野 隆